樋口季一郎記念館について
偉大なる人道主義者「樋口季一郎記念館」は、 石狩市高岡・五の沢の大正43年に建てられた旧山谷家農家住宅を活用した「古民家の宿Solii」内の、 昭和13年に造られた札幌軟石の蔵を再生して開設致しました。この地域は石狩でも最初に稲作が耕作された所で、美しい自然と田園風景が広がる風光明媚な場所に記念館は建っています。 周辺もお楽しみ頂ければ幸いです。
偉大なる人道主義者 樋口季一郎が救ったユダヤ人と北海道
樋口季一郎(1888~1970)は1938年満洲との国境にあるソ連領オトポールから2万人とも言われるナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人難民を救出しました。樋口は、この緊急事態に天皇陛下なら人道主義の道を取るだろうと考えました。又、困っている人を助ける事こそ「日本の武士道」だとの思いで色々な困難を乗り越えてこの偉業を成し遂げました。エルサレムにあるゴールデンブックには、このことを顕彰するために「ゼネラル樋口」の名が記されています。
終戦の時、第五方面軍司令官であった樋口中将はソ連軍が北海道占領を目論み、1945年8月18日に占守島(しゅむしゅとう)に奇襲攻撃をかけてきた時、自衛の為「断固反撃に転じ、上陸軍を粉砕せよ」と命令を出し、ソ連軍を跳ね返した。スターリンが目論んだ北海道占領を阻止したのです。この戦いが無ければ北海道は朝鮮半島と同じ様に分断されていたでしょう。樋口季一郎は北海道を救った恩人なのです。道民はこの事を忘れてはいけないと思います。この功績を北海道、日本、世界に、そして未来の子供たちに伝えていきたいと思っております。
樋口季一郎記念館
館長 江崎幹夫
館内に関して
記念館の中心には、 樋口が第五方面軍司令官時代に使用していたデスクが展示してあります。樋口はこのデスクで北海道防衛の策を練りました。
樋口が起こした「3つの奇跡」をはじめ、 「GHQがみとめる人道主義者」「ユダヤ人協会の恩返し」など樋口に関わる様々なストーリーがパネルで詳細に掲示されています。